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老眼治療もレーシックにお任せくださいブログ:25-1-2017


引っ込み思案な子供だったおいらが、
小学5年生のときに、学芸会の劇の主役を演じることになった。
それはおいらにとって、大きな事件だった。

「絶対見に行くからね!」
いつも明るいお母さんが言った。
おいらが世界で一番喜ばせたい相手がこのお母さんであった。

当時、我が家は裕福とは言いかねる状況でしたが、
それでも親父とお母さんは一生懸命働いて、
おいらたち兄弟三人をどうにかこうにか育ててくれていた。

当日、おいらは熱演した。
ダンボールの帽子を被り、
思春期の入り口に差し掛かった子供には少々照れくさい
「泣く」という演技もこなした。

家に帰るなり、
お母さんが「すっごく良かった!あんたが一番上手だったよ!」と、
それはもう手放しで絶賛してくれた。

しかしその真夜中、
年子の兄貴の言葉によって、おいらは事実を知る。

「一番上手!」どころか、
お母さんはおいらの「熱演」を見てもいなかったのだ。

兄貴は学芸会の運営委員で、
体育館の戸口を開閉する係をしており、
おいらの出番の時は、兄貴もお母さんを待ち構えていたのだが…

「幕が開いても母さん来なかった。
お前の出番が終わって、幕が閉じてる最中にあわてて入ってきたんだよ」
お母さんの居ないところで兄貴は言った。

おいらはがっかりした。
先生にでも級友にでもなく、お母さんに捧げた演技だったのに…

見てもらえなかったことは悲しかったが、
お母さんへの失望や怒りは沸いてこなかった。

ただ、
いつも物を入れすぎて
不格好になっている仕事用の鞄をブラ下げ、
息をきらしながら、
慌てて体育館に向かっているお母さんの姿が浮かんだ。

仕事をこなしながらも
きっと1日中おいらのことを考え、
精いっぱい調整して、それでも間に合わなかったのだ。

お母さんこそ、本当は泣きたかったに違いない。
「熱演」をしたのはお母さんの方だったのだ。
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